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クローニングによるヒトのES細胞の作成に成功

情報元
Stem cells made by cloning adult humans

意外と報道されていなかったので、今回はクローニングによって大人の細胞から幹細胞の樹立に成功したという話を紹介します。

クローンという言葉は生物学に詳しくない人でも聞いたことがあるかと思います。定義としては遺伝的に同一である個体や細胞の集合といったところでしょうか。クローン羊のドリーなんかは初めて哺乳類でクローンを作ることに成功したことで有名です。ご存知の方もいるかもしれませんが、昨年、すでに体細胞核移植によるクローニングで人のES細胞の樹立に成功しています。(詳しくはこの論文をどうぞ)

今回、新たにアメリカと韓国・アメリカの2グループが、同様にクローニングによるES細胞の樹立に成功しています。方法は、昨年報告されたのと同様に、体細胞から核を取り出し、卵子に入れることで作製します。ドリーのときと違い、子宮に戻さずに、そのまま培養してES細胞を樹立しました。今回の新しい点は、前回は生後6ヶ月の乳児の細胞を使ったのに対し、今回は最高で75歳と高齢の人からの樹立に成功した点とアメリカのグループは一型糖尿病患者から作製した点です。

iPS細胞とES細胞を比較すると、エピゲノムにちょっと違いがあることが知られています。今回樹立された細胞を使えば、この差が、由来となった人の差(つまり個人差)なのか、それともiPS細胞とES細胞の本質的な違いによるものなのかが分かるようになるでしょう。続報を待ちましょう。

元の論文
Human oocytes reprogram adult somatic nuclei of a type 1 diabetic to diploid pluripotent stem cells
Human Somatic Cell Nuclear Transfer Using Adult Cells
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テーマ:海外ニュース - ジャンル:ニュース

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