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妊娠期の母親の食事の影響は遺伝する

遺伝というとDNAを思い浮かべる方も多いと思います。DNAはもちろん遺伝を考える上で非常に重要ですが、DNAの配列以外の情報も遺伝することが知られていて、そのような研究をエピジェネティクスと言います。この分野ではDNAのメチル化というのが非常に重要な役割を担っていることがすでに分かっています。

今回、母親の妊娠期の食事が子供のDNAのメチル化に影響を与えることが明らかになりました。この実験ではガンビアと言うアフリカの発展途上国の女性たちを対象に行いました。この国では雨季と乾季があり、また日本のようにいつでも色々な食事を取れるわけではなく、季節によって食事内容が大きく変わります。そこで、この地方の女性が妊娠した季節と乳児のDNAのメチル化レベルを調べると、雨季に妊娠した子供は、乾季に妊娠した子供と比べて、今回調べた6個の遺伝子全部においてメチル化レベルが高いという結果でした。さらに、母親が妊娠した頃に採取した血液から検出されたバイオマーカーを調べると、子供のメチル化パターンを予測できることが分かりました。

そんなわけで、母親の妊娠期の栄養状態が、DNAのメチル化を通して生涯影響を与える可能性が示唆されました。ただし、雨季と乾季どちらが良いかは分かりません。ここでは男の人の影響を無視していますが、良いのだろうか?と個人的には思います。基本的に、受精直後はDNAのメチル化レベルが非常に高く、その後急激に減少することから、妊娠している段階では男の人の影響を受ける段階ではないと考えたものと思われます。しかし、オスのマウスに生涯、葉酸を与えずに育てると、精子のDNAのメチル化が変化し、子供の発生異常が起きやすくなるという報告があります。したがって少なからず影響を与えているのではないかと思うのです。

元の論文
Maternal nutrition at conception modulates DNA methylation of human metastable epialleles
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テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

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