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全く新しいDNAを持つ大腸菌を作り出すことに成功

情報元
First life with 'alien' DNA

一部のウイルスを除いて、どんな生物でもDNAを遺伝情報物質として保持しており、A, T, G, Cの4つの塩基だけですべての情報をコードしているのです。では、もしも他にも文字があったらどうでしょう?そんな疑問から始まった研究の成果がでたようです。

今回、DNAの塩基にATGCに加えて、d5SICSdNaMという2つの新しい文字を含んだDNAを遺伝情報として保持する大腸菌が作成されました。これまで、d5SICSdNaMは塩基対を作り(水素結合はない!)、in vitroでPCRによる増幅やRNAを転写することが可能であることが示されてきました。しかし、d5SICSdNaM は本来細胞内にはないものであり、細胞内で合成することができませんでした。そこで、珪藻という藻の中にある、細胞外から物質を取り込むためのトランスポーターを大腸菌内で発現させることで、 d5SICS and dNaMを細胞外から取り込めるようになり、また、複製によってd5SICSdNaMDNAに組み込まれることが確認されました。これによって、自然界にはない塩基をもった大腸菌を作製することに成功しました。この大腸菌はd5SICSdNaMを取り込めなくなったりすると、通常の塩基に置き換えられるそうです。

今回のような合成生物学という分野はゼロから生命を作ることを目標としています(ちょっと前には酵母の染色体1個作ったなんて例もあります)。今回の成果は何かの役に立つのかと言われたら疑問ですが、もしかしたらより多くの遺伝情報を詰め込めるようになるので、より多様な生物を生み出せるかもしれません。また、ATGCの4文字だけから生物は作られるという自然界の常識を打ち破ったという点で非常に大きな進歩です。きっとこういった研究が日の目を見る時が来るでしょう。

元の論文
A semi-synthetic organism with an expanded genetic alphabet
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テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

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