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頭の良さは遺伝する?学習、記憶能力を向上させる遺伝子変異体を発見

情報元
Can a Gene Boost Your IQ?

知能レベルは遺伝しているかという疑問は昔から議論されてきました。しかしながら、これまではこの遺伝子がなくなると、IQが低くなるというのはあっても(単純に脳の機能上必要な遺伝子など)、知能を向上させる効果がある遺伝子というのは見つかっていませんでした。

今回klothoという、寿命に関連するとされる遺伝子とその変異体(元の遺伝子から少し配列が変化したもので、klothoの変異体はKL-VSとここでは呼ぶ)を調べました。遺伝子は通常父親由来と母親由来の2つの遺伝子を持っています。正常なklothoと変異体のKL-VSを1つずつもつ場合は正常なklothoが2つの場合よりも長期の記憶力、シナプス可塑性が高く、記憶に重要なタンパク質であるGRIN2BやNMDARが多かったそうです。さらに変異体を持っていてもGRIN2Bをブロックすると、記憶力は低下したそうです。ちなみに2つとも変異体を持つ場合の知能は逆に低くなります。

klothoは寿命に関わる酵素として見つかっています。そのため、今回の実験は高齢化社会において加齢による学習能力の低下は社会的な問題であることから始まったのですが、意外にも加齢による学習能力とKL-VSとのかかわりはなかったそうです。ちなみに、この変異体を1つだけ持つ人の割合は4-5人に1人で、2つ持つ人は3%程度だそうです。今回の発見は記憶障害を持った人の治療という点などで重要であるものの、優生学につながりかねないものです。慎重に取り扱ったほうが良いと個人的には思います。

元の論文
Life Extension Factor Klotho Enhances Cognition
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テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

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