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パンダは笹ばかり食べてて大丈夫なのか

情報元
How pandas survive on their bamboo-only diet

健康を保つためには人間は野菜や肉、米などをバランスよく食べなければなりません。しかし野生の動物は肉しか食べなかったり、逆に草しか食べない生物というのが非常に多いです。例えば動物園の人気者のパンダは、いつも笹ばっかり食べています(厳密には竹ですが)。パンダの食料は笹と当たり前のように思ってしまいがちですが、これは非常に不思議な事です。パンダは分類学的には肉食の熊の仲間です。実際、内臓を見るとシンプルな胃と短い腸があります。牛のように胃が4つもあったりはしないのです。排泄物を見ても80%くらいは吸収されずに出てくるそうです。ではなぜ、笹ばかりの食生活なのに大丈夫なのでしょうか。そもそも、本当に笹しか食べないのでしょうか。

今回は中国の秦嶺山脈のパンダの生活を6年かけ追っていき、何を食べるか調べました。さらにパンダの食料の中の窒素、リン、カルシウムの3つの栄養素(哺乳類には欠かせない元素)を詳しく調べました。繁殖期の春には窒素とリンを多く含むwood bamboo(竹の種類ですが、日本語訳が不明)の芽を食べます。wood bambooが成長し、栄養が少なくなってしまう6月ごろ、もっと高地にあるarrow bamboo(日本語訳不明)の芽を食べます。7月半ばごろになるとarrow bambooが葉をつけ始めます。arrow bambooの葉はカルシウムを多く含んでおり、これにより不足していたカルシウムを補います。じつはこれは繁殖と深く結びついている可能性があり、交尾によりできた赤ちゃんは、カルシウムを十分に供給できるようになるまでおなかの中で成長を止めた状態でいると筆者は考えています。8月になるとwood bambooのところへ行き、赤ちゃんを産みます。食べるのはwood bambooの葉です。パンダの妊娠期間は3か月で他のクマの半分程度の期間しかなく、生まれてくる子も小さいです。おそらく手に入る栄養が限られるからだと思われます。

通常、動物は体に必要なものを得るために複数種の食べ物を食べますが、自分の生活圏に食べられるものが1種類しかない場合、同じ物の別の部分を食べようとします。おそらく、パンダも同様に生活圏に笹しか食べられるものがないためだと思われます。笹を食べるのには不利な体をしているのはもともと肉食だったけど、笹で生きていくために進化の途中なのかもしれません。ただ、他の物を全く食べないわけではなかったことから、必要なときは他から栄養を吸収していると思われます。ところで、パンダが白黒なのってなぜなんでしょうか。シマウマと同じ様に病原虫を避けるため?

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(パンダはかわいいけどクマです。模様のせいでたれ目に思えるけど結構鋭い目つき。)
元の論文
Obligate herbivory in an ancestrally carnivorous lineage: the giant panda and bamboo from the perspective of nutritional geometry
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テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

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