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AIDS治療に新たな光

情報元
Cancer treatment clears two Australian patients of HIV

ご存知の方も多いかと思いますが、先日ウクライナで撃墜された飛行機にAIDS学会に参加する人たちが搭乗していました。本日より、その国際AIDS学会が開かれました。そのなかで、がん治療のための骨髄への造血幹細胞移植を受けた人からHIVが消えたという報告がありました。

AIDSはHIVウイルスを原因とする悪名高い免疫系の病気です。これまで様々な研究が行われてきましたが、未だ完全に治ったといえる人は一人しかいません。その人はベルリンの人で骨髄移植を受けた人です。ちなみにHIVに強いという遺伝子を持った人がごく稀におり、ドナーとなった人はそのような人です。以前、HIVに感染した乳児に対し治療を行い、3年間HIVが検出されないことから完治したと思われた例もありました。しかし、最近になって再発してしまったというニュースがあり、研究者たちを落胆させるということがありました。骨髄への移植でHIVが検出されなくなったという報告は他にもあり、一年前の国際AIDS学会でボストンの人たちした。しかし、抗HIV薬の投与をやめてしばらくすると再発してしまったそうです。昨年この発表を聞いたオーストラリアの医師たちが、自分たちの患者でHIVに感染しており、骨髄移植を受けた人を探してみたところ、2011年に移植を受けた人と2012年に移植を受けた人の2例ありました。今のところHIVは検出限界以下だそうです。しかし再発の恐れもあるため、どのタイミングで抗HIV薬をやめるか難しい決断を迫られるでしょう。

新たなHIVの治療法として骨髄移植が有効な可能性が高くなってきました。ただ、骨髄移植はいったん自分の骨髄を消し去って、他人の骨髄を移植するため、10-20%と非常に高い確率で亡くなるリスキーな手法であるため、積極的に行われてはいません。それでもAIDS治療に向けて重要な知見であると言えるでしょう。
Cell_infected_with_HIV,_SEM-SPL
(白血球にHIVが感染している様子。黄色いのがHIV。画像は情報元の記事より。)
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