スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

毒を腸内細菌が分解してくれる。

情報元
Fecal transplants let rats eat toxic plants

世界にある植物は私たち人間にとって体に良いとされるものだけでなく、毒となるものも非常に多くあります。中には毒性のある植物などを食べて生活している生物というのもたくさんいます。Desert woodratはモリネズミと呼ばれるネズミの一種で、その名の通り砂漠に住んでいます。このネズミの主食はクレオソートという有害物質を含んだクレオソート・ブッシュというハマビシ科の植物です。今回desert woodratがクレオソート・ブッシュを食べていけるのは腸内細菌のお蔭であることが示されました。
今回desert woodratの糞を、クレオソートを摂取できないラットに移植をしました。するとそのラットはクレオソート・ブッシュを食べれるようになりました。一方、desert woodratに抗生物質を投与し、大半の腸内細菌を殺すとクレオソート・ブッシュは食べれなくなりました。

以前から腸内細菌が毒を分解し、無毒化することで食べていけるようになったと考えられていました。これはこのネズミに限らず、多くの毒性物質を食べる生物でも同様です。今回は実験的な証拠が示された形です。今回の結果、腸内細菌だけで食べれるものが変わることが示されました。パンダが肉食な体なのに笹だけを食べて生きていける理由は腸内細菌にも秘密があると言われています。
急激な環境変化などで食べるものを変えなければならない時、腸内細菌を変えることで環境変化に適応できるようになるかもしれません。そういった意味で、腸内細菌叢が変わるというのはDNAに依存しない、簡単かつ迅速な進化の形と言えるかもしれません。
sifter-packrats.jpg
(モリネズミ。画像は情報元の記事より。)
元の論文
Gut microbes of mammalian herbivores facilitate intake of plant toxins
スポンサーサイト

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。