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胃の傷にピロリ菌が集まってくる

情報元
Injuries invite ulcer microbe

体内の細菌は免疫系などに対し体に良い効果をもたらすことがある一方で、ピロリ菌は胃潰瘍やガンの原因になることがあり害悪な場合もあります。ピロリ菌が胃の中にいると、傷ができ、胃潰瘍などになった時に回復が遅れる原因になります。ではどうして回復が遅れるのでしょうか。実はそれは胃などに傷があるとピロリ菌はそこに集まり、コロニーを形成して治療の邪魔をしていました。

今回の実験では麻酔をかけたマウスの胃の表面に小さな傷を付けました。すると、ピロリ菌は傷口に素早く集まり、ものの数分で治療の邪魔をし始めました。これは体の中でピロリ菌の感染の最初の段階がどうなっているかを示した初めての例です。その後観察を続けるとどんどん増殖しコロニーを形成しました。このような現象は胃潰瘍にみられるような大き目の傷の時も見られました。また、動けないピロリ菌や周りの環境変化を感じ取れないようにしたピロリ菌を投与しても、ピロリ菌に感染しにくくなっていました。

いまのところどうやってピロリ菌が傷を見つけてくるのかは不明です。もしかしたら食べ物を良く噛まずに飲み込み、わずかな傷がつくということでもピロリ菌が集まってくる可能性があります。

元の論文
Motility and Chemotaxis Mediate the Preferential Colonization of Gastric Injury Sites by Helicobacter pylori
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テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

本当に賢い生き物はなに?

情報元
Crows defeat 5-year-olds in test of wits

イソップ物語の中にからすと水差しというのがあるをご存知でしょうか。水差しの中に少しの水が入っており、カラスはそのままではくちばしが届かず水が飲めません。そこで様々な工夫の上、中に小石を入れていき、水位を上げて飲むという物語で、転じて難しい事も、あきらめずに頑張れば、成功するという教えです。イソップ物語の作者アイソーポスは紀元前の人で、昔からカラスは頭が良いことでも知られていたことが分かります。実際にはカラスは水差し話よりももっと複雑なタスクもこなせ、5歳児以上の知能を持っていることが確認されました。

今回は原因と結果の因果関係を認識する能力について調べました。カラスと水差しのような状況では、石を入れることで水位が上がるというというのは自明のことで、原因と結果の因果関係の認識能力はさほど要しません。そこで、今回のU字型のチューブを使いました。U字型チューブの端と端のあいだの部分は隠してあるので、2つの端がつながっており、一方の端から石を入れてももう一方の端の水位が上がることは分からないようになっています。この実験をあらかじめI字型チューブに小石を入れる訓練をつんだカラスで行いました。そしてカラスはこのU字型チューブタスクもこなすことが出来ました。このように因果関係が不明瞭なものの関係性を推測するようなタスクは人間なら4-5歳くらいにならないとこなせません。つまりカラスは因果関係を推測する力は少なくとも5歳児くらいはあるということでした。

特に進化の話をするときに、人間が一番高等で頭がよいという前提で話をしている人を見かけます。しかし、いずれの生物も同様にしているのだから人間が一番高等であるという考えは正しくないと考える人もいます。また知能という面で見ても、からす以外にも賢い動物はいて、最近もチンパンジーは人間よりもゲーム理論の理解は優れているという報告がありました。我々は巨人たちの肩に乗っているから賢いと思っているけれど、地頭が最も良いというわけではないのかもしれません。

元の論文
Modifications to the Aesop's Fable Paradigm Change New Caledonian Crow Performances

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

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