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細胞のアイデンティティを決めるヒストン修飾

地球にはたくさんの人がいても私たちは一人一人違うように、体の中にはたくさんの種類がありますが、組織や細胞ごとにそれぞれ違うものです。それぞれがそんな細胞なのかをという細胞のアイデンティティを決める要素の一つにヒストン修飾があります。今回ブロードに分布するH3K4me3のドメインが細胞のアイデンティティに重要であるという論文を紹介します。

H3K4me3は遺伝子発現活性化のマークで、一般にプロモーターによく見られ、その分布は1kbp以下が多く、ChIP-Seqでは鋭いピークとして見られる。しかし調べていくと、どんな細胞もH3K4me3が広く分布しているドメインがあることが分かりました。ただしその位置はまちまちですが、その細胞種になるために必要な遺伝子が多く見られました。他に特徴的なところとして、転写の伸長マークが見られる、プロモーターでRNA polymeraseが立ち止まっていることが確認され、特殊な転写制御をしていると考えられます。これと関連してか、通常細胞を一つずつみていくと遺伝子の発現にばらつきが出るものですが、このドメインに存在する遺伝子は発現レベルがほぼ一定に保たれていました。ちなみにH3K4me3のpertubationで遺伝子発現は一定に保たれなくなりました。

細胞のアイデンティティという話でした。ES細胞とiPS細胞も比較してみたいですね。今回はDNAシーケンスのデータを使っていますが、シーケンスに限らず大量のデータを生み出す技術はこういった量としては少ないけれど重要なところというのは見落とされがちです。注意力も必要です。

元の論文
H3K4me3 Breadth Is Linked to Cell Identity and Transcriptional Consistency
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テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

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