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脳を守る微生物

私たち人間は様々な生物と共に生きており、食べ物の消化や免疫機構の形成などに役立っています。今回新たに血管と脳の関門で病原菌の侵入を阻む関門の形成にも微生物が関与していることが分かりました。

このような血管の関門を守る微生物が見つかったのは実は10年以上前のことです。gap junction proteinという遺伝子をもつ微生物がいないと腸壁が適切に形成できず、病原菌の侵入を許してしまうという物でした。脳と血管の関門にもgap junction proteinが存在しており、同じようなメカニズムがあるのではないかと考えたようです。今回の研究ではマウスを使いました。実験マウスは完全に無菌環境で育てることが可能で、体内に菌のいない状態で生育することができます。そこで無菌マウスと普通のマウスのおなかにいる子供に抗生物質を投与しました。この抗生物質は脳の関門を通れない大きさです。結果、通常では発生後17日より以前に抗生物質を投与すると脳内に抗生物質が見られますが、通常のマウスであればそれ以降は脳内に関門が形成され、ほとんど脳内には見られなくなるのに対し、無菌マウスの胎内で育った場合、それ以降でも抗生物質が脳内に漏れていくことが分かりました。さらに無菌状態で生育させ続けると大人になっても適切な関門が形成されないものの、2週間ほど菌にさらすと関門を形成できるようになりました。

具体的なメカニズムもどんな種類の菌が重要なのかはまだ良く分かっていないみたいです。もちろん無菌状態というのは人工的に作り上げたものですので、不完全と言えば不完全。でも微生物が体の様々なところで役に立ち、共生関係にあるというのはほぼ間違いないのではないと個人的には思います。

元の論文
The gut microbiota influences blood-brain barrier permeability in mice
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テーマ:テクノロジー・科学ニュース - ジャンル:ニュース

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