スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

肥満から守る脂肪細胞

世の中には太りやすいヒト太りにくいヒトがいます。どちらが良いとは一概に言えませんが、太りにくい体質にあこがれるヒトは多いのではないでしょうか。今回、痩せた人の脂肪組織に長期間存在し、炎症から守る機能を持つiNKT細胞とよばれる独特な免疫細胞の性質が詳しく明らかになりました。

iNKT細胞は脂肪組織に多く存在し、特異的な脂肪分子を認識します。それにより肥満が誘発する炎症やグルコース不耐性を防ぐ役割を果たしています。肥満が発症すると、内臓脂肪のiNKT細胞が減少すると言われています。今回、脂肪組織のiNKT細胞と他のiNKT細胞を比較したところ、特殊な遺伝子発現パターンを示すことがわかりました。脂肪組織のiNKT細胞は、サイトカイン( 細胞から放出されるタンパク質で、細胞間のコミュニケーションに使われる)の一種であるインターロイキン10とインターロイキン2を生産していました。これらの遺伝子は通常脂肪細胞では作られないず、免疫系細胞で作られるタンパク質です。このおかげで痩せた人の脂肪組織では、抗炎症性マクロファージ群が維持され、これにより制御性T細胞の数が調節されるものと考えられます。

iNKT細胞の持つ急速にサイトカインを生産する能力は、これまで自己免疫疾患やがんの動物モデルの免疫応答を操作するのに使われてきました。今回の知見から、iNKT細胞が肥満や代謝疾患の治療標的にもなる可能性が考えられます。

元の論文
Regulatory iNKT cells lack expression of the transcription factor PLZF and control the homeostasis of Treg cells and macrophages in adipose tissue
スポンサーサイト

テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。