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体重を減らす”第三”の手段

命が危険にさらされるほどの肥満の場合、腸を外科的に切除する場合があります。これまで、命に係わるレベルの場合、腸の切除は唯一の対策でしたが、もしかしたらナイフを使わずに腸を切除した時と同じくらいの効果が得られるようになりそうです。

腸を切除することがなぜ肥満の対策になるかというと、一つには栄養を吸収しにくくなることがあります。実はそれだけでなく、腸に関連したホルモンの放出が変わることにもあるといわれています。腸に関連したホルモンにはglucagon-like peptide-1 (GLP-1), gastric inhibitory peptide (GIP)そしてグルカゴンの3つがあります。GLP-1とGIPは食後に血糖値を元のレベルに戻す役割をもり、GLP-1はおなかいっぱいというシグナルを脳に伝えています。肥満になるとこのホルモンに反応しにくくなります。グルカゴンは逆に肝臓で脂肪から糖を作らせ、血糖値を上げる役割を担い、体重を減らすうえでも重要なものです。これまでも、これらのホルモンを利用し、肥満の対策に使う研究がされてきましたが、副作用が強いなどの問題がありました。今回、これらの3つのホルモンの一部を合わせて一つの分子としたものを作りました。これにより、それぞれのホルモンとしての機能を維持しつつ、他のホルモンを刺激しない薬の作製に成功しました 。今回はラットとマウスでその効果をためし、腸の切除と同等の効果をしましました。肥満ラットの脂肪は3分の一になり、3週間で血糖値も正常レベルまで戻ったそうです。

この研究には相当な時間がかかったそうで、GLP-1とglucagonをくっつけた後、GIPの一部を適切な位置にくっつけるのに数年かかったそうです。合成生物学的なアプローチは期待できる効果は非常に高いけれど、作るのは簡単ではないのでしょう。

元の論文
A rationally designed monomeric peptide triagonist corrects obesity and diabetes in rodents
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