スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ダークマターは恐竜絶滅の原因か

これまでの化石の記録を見てみると、恐竜の絶滅のように、地球上にいた生物が大量に絶滅した形跡があります。これは約2600万年から3000万年ごとの周期で訪れています。隕石などが降り注ぎ、生物の大量絶滅が起きたと考えられていますが、なぜ周期的に起きるのかは不明でした。今回、これにダークマターが関与しているのではないかとする研究が発表されました。

ダークマターとは電磁相互作用等がない、観察できない何かです。そもそも存在するかどうかも不明の、理論的な研究を説明するために導入された仮定上の物質です。太陽系が天の川銀河の円盤を通り抜ける周期も大量絶滅の周期とほぼ同じ周期で訪れており、円盤にはガスや星が大量に含まれているため、それが隕石として降り注ぐと考えられます。今回の仮説では、それに加え、円盤に含まれるダークマターの重力が小天体の軌道を乱し、恐竜絶滅を招いたとされるような地球への天体衝突を引き起こすのではないかと主張しています。また、円盤通過のたびに地球の中心核に蓄積したダークマター粒子が対消滅(粒子と反粒子が衝突し、エネルギーを他の粒子に変換される現象)して熱を生み、地球内部の温度を数百度以上上昇させます。これにより火山や造山活動、磁場の反転といった地球規模の変動を起こしたのではという理論です。

決定的な証拠があるわけではないけど、理にはかなっていると言えると思う。

元の論文
Disc dark matter in the Galaxy and potential cycles of extraterrestrial impacts, mass extinctions and geological events
スポンサーサイト

人のDNAでマウスの脳が大きくなった

一体何が人を人たらしめるのでしょうか。この問いは哲学的でもありますが、やはり高い知能が人間を人間たらしめる、他の生物には無い特徴と言えるでしょう。高い知能には大きな脳が必要になりますが、今回、ヒトのDNAで脳のサイズが大きくなることが分かりました。

今回調べたのは遺伝子ではなく、エンハンサーと呼ばれる領域です。エンハンサーは近傍の遺伝子の発現を活性化させる領域です。今回は人とチンパンジーのゲノムDNAの比較や過去の論文から、脳で発現する遺伝子の近傍のエンハンサーを探し出しました。まず100個以上の候補を選んだ後、その約半数を胚期のマウスに挿入し、エンハンサーとしての活性の有無を調べました。そのうち、HARE5というエンハンサーは大脳皮質で特に活性化することが分かりました。HARE5はFrizzled 8という脳の発生に関わる遺伝子を活性化させているらしく、神経細胞の細胞分裂を促しているようです。これにより、HARE5を組み込んだ胚マウスではチンパンジーのエンハンサーと比較して、脳のサイズが約12%大きくなったそうです。

エンハンサーと表現型のかかわりを明確に示したのは初めてかもしれません。まだまだ不明な点は多く、エンハンサーとしての役割ではなく、エンハンサーからもRNAが作られるため、こっちの影響によるものかもしれません。いずれにしても、DNAのうち、遺伝子で無い部分の役割をこのような形で示す研究が増える予感がします。ところで、このマウスは成長したらちゃんと脳は頭蓋骨の中に入るだろうか。

元の論文
Human-Chimpanzee Differences in a FZD8 Enhancer Alter Cell-Cycle Dynamics in the Developing Neocortex
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。