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ヒトの遺伝子に他の生物由来の遺伝子がある

ヒトゲノムの配列が解読されて十年あまり経ちましたが、今でもヒトゲノムに関する知見は増えています。今回新たに見つかったことは、他の生物由来の遺伝子がヒトゲノムに存在するということです。

遺伝子の伝達には2種類あり、一つは通常の親から子への遺伝です。もう一つは遺伝子の水平伝播と呼ばれる、他の生物からの遺伝子の伝達で、バクテリアでは良く見られます。高等な生物でも起きるのではないかと考えられてはいたのですが、それを証明するのはなかなか難しい問題でした。今回、著者らはハエからゴリラ、ヒトまでの40種の動物のゲノムを調べました。各生物の遺伝子が他の動物のゲノムに近いか、それとも非動物(細菌や植物など)のゲノムに近いかを調べていき、非動物のゲノムに最もよくマッチしたものを水平伝播によって獲得した遺伝子であると解釈しました。その結果、ヒトには145個の遺伝子で、他の動物には見られず、バクテリアやウイルスなどの非動物のゲノムに近いものが見つかりました。

以前からヒトゲノムにはウイルス由来と思われる配列があることは良く知られていました。しかし、バクテリアや単細胞生物由来の配列があるということで、生命の進化は系統樹でかけるような単純なものではないと考えられます。さらにこの結果から、高等生物の進化の手段として遺伝子の水平伝播が存在するということを示唆しています。

元の論文
Expression of multiple horizontally acquired genes is a hallmark of both vertebrate and invertebrate genomes
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