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排気ガスのにおい=バラの香り(ただし蛾に限る)

嗅覚というのは非常に重要な感覚で、例えば食べ物を食べる前に腐ってないか確認することができます。一般にくさいと感じる匂いのモノは体に悪いものであることが多いです。例えば排気ガス。車の排気ガスは体だけでなく、環境を破壊していると非難されて久しいですが、他にどんな影響があるのでしょうか。今回、あの排気ガスの少し酸っぱいようなくさい煙が蛾にとってはバラの香りのような誘因作用があることが分かりました。

今回のターゲットはチョウセンアサガオとタバコスズメガ。この植物は香水に使われるくらい良いにおいがするものの、アルカロイドを含んでいるため、食べる意識障害が起きたりします。蛾はこの匂いに惹かれて移動し、その実を食べます。しかし、周りに車の排気ガスなどの他の匂いが混ざると、匂いの強さに差がない限り花のにおいと区別できずに迷ってしまうそうです。なぜ排気ガスと花の香りは全く違うのに間違えてしまうのかというと、どちらもベンゼン環を有する化合物が含まれており、残りの小さな差は区別できないのではとのこと。

今回の結果は蛾が花のもとにたどり着けなくなる可能性があり、栄養が取れずに正常な生育ができない可能性があります。これは排気ガスが環境に影響を与えるだけでなく、ダイレクトに生態系に影響を与えていることを示唆しています。特に野生の動物は人間よりも匂いに敏感で、他の生物にも混乱を起こしている可能性があり、著者はハチなどにも影響を与えていると言っています。車を完全に使わないというのは無理でも、自分の健康と他の生物のためにも、移動手段として自分の足を使ってみてはいかがでしょう。晴れた日なら病み付きになっちゃうかも。

元の論文
Flower discrimination by pollinators in a dynamic chemical environment
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テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

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