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エボラウイルスから救う薬

今世界中で流行中のエボラウイルスですが、致死率90%と非常に高いものの、有効な治療薬というのは存在しておらず、開発が急務です。今回サルを使った実験で、マールブルグウイルスというエボラ様のウイルスで、かつ人にも感染しうるウイルスの治療薬が見つかり、エボラ出血熱治療に有用かもしれないという報告がありました。

マールブルグもエボラもどちらもフィロウイルスの仲間で、RNAウイルスです。感染すると、宿主のタンパク質合成機構を使って自分のコピーを作ります。過去に、Thomas Geisbertという人がsiRNAを使ってフィロウイルスの複製を阻害することに成功していました。今回カナダのTekmiraという製薬会社は脂質ナノ粒子と呼ばれる小さなカプセルにsiRNAを閉じ込めたうえで投与したそうです。
これまでの実験では感染後1~2日以内に投与しなければなりませんが、この段階では自覚もほとんどなく、血液検査でも検出できないため現実的ではありませんでした。今回は感染3日後の、サルの体調が悪くなり始めてから投与しても効果があり、16匹にテストしましたが、すべてのサルが回復したそうです。ちなみに何もしなかったサルは1週間以内に全て死んでしまいました。

Tekmiraはすでに人に対する安全性の評価を始めているそうです。明らかに異常といえるほどの量を与えると吐き気が出るそうですが、安全性に関しては不透明です。しかし、今は非常に需要が高く、テストも最優先になっているので、多少の副作用には目を瞑って市場に出回るのではないでしょうか。

元の論文
Marburg virus infection in nonhuman primates: Therapeutic treatment by lipid-encapsulated siRNA
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テーマ:海外ニュース - ジャンル:ニュース

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