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人工脾臓で体のクリーニング

抗生物質のおかげもあり、最近では減少傾向にあるものの、敗血症は今でも多くの人がなくなる重篤な病気です。敗血症は簡単に言えば細菌の感染が全身に広がってしまった病気で、これに罹ってしまうと多臓器不全などを引き起こし、死亡するリスクが非常に高い病気です。今回、新たな治療法となりうる装置が開発されました。

今回の方法としては脾臓を模して血液内のバクテリアや毒をろ過しようという物。(脾臓の主な機能は免疫で、免疫細胞の成熟化やバクテリアのろ過などを行っています。ただ、脾臓の機能は他の臓器が代替できるため、脾臓がなくても死にません。)今回はマンノース結合レクチンに磁気ビーズをくっつけたものを利用しました。レクチンは糖鎖と結合できる力があり、体内でも病原菌にくっつき、病原菌と闘うのを助けていたりします。そこでテストチューブ中でレクチンによって病原菌を捕まえ、磁気ビーズによって回収し、きれいになった血液を体内に戻すという方法をとりました。最初に、細菌によって汚染された人の血液に対して試してみると、約90%のバクテリアが除去できていました。次にレクチンを利用し、ろ過装置のようにしたチップをつくりました。敗血症モデルラットを使い、血液をこのチップに循環させたところ、1時間以内に90%のバクテリアをラットの血液から除去できました。組成にも目立った反応はなく、血液の凝固も起きなかったことから安全に利用できそうだとのことです。

良い方法ではありますが、現時点ではすべての細菌をとらえることができるわけではないため、病原菌の種類によっては効かない場合もあるようです。しかし、それでもレクチン等を工夫すれば改善できるだろうし、耐性菌に対しても有効である可能性があるため、抗生物質が効かない場合に良い治療法となるのではないかと思います。

元の論文
An extracorporeal blood-cleansing device for sepsis therapy
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