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現在日本人の死亡原因のトップはがんによるもので、今後もその割合は増えていくと予想されています。ガンは治る場合もありますが、治らなかったり、再発する場合も少なくありません。特にすい臓がんは治療が難しく、死に至る場合が多いです。その原因がPancreatic stellate cells (PaSCs)という細胞が腫瘍細胞が育ちやすく、薬に対して耐性を持ちやすい環境を作っているからだといわれています。今回、ビタミンDによりPaSCsが腫瘍を育ちやすい環境を作れなくなり、すい臓ガンの治療がもっと効果的になることが分かりました。

PaSCsには活性化状態と安定状態の2つがあり、活性化状態のPaSCsが腫瘍を形成しやすい環境を作っています。今回の研究により、すい臓の腫瘍細胞がビタミンD受容体遺伝子を発現しており、ビタミンDの投与によって炎症等に関わる遺伝子の発現が大きく減りました。さらにビタミンD受容体はPaSCsの安定状態のマスター制御因子であることが分かりました。 そこでビタミンDを抗がん剤と組み合わせると、抗がん剤のみと比べて腫瘍も小さくなり、治った人の割合も増えたそうです。

もちろんビタミンDをとるだけでガンが治るわけではありませんし、どのくらいの量を投与すればよいか、抗がん剤の組み合わせによっては良くない場合も考えられ、まだまだデータが必要ではあると思います。ちなみに活性化状態のPaSCsは傷ついた細胞の治療などにも重要であり、常に静止状態にしておけばよいという物でもないということを指摘しておきます。

元の論文
Vitamin D Receptor-Mediated Stromal Reprogramming Suppresses Pancreatitis and Enhances Pancreatic Cancer Therapy
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