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1型糖尿病が幹細胞が使える?

糖尿病には1型と2型があり、日本にいる糖尿病患者はほとんどが2型だそうです。1型は2型と違い、すい臓のβ細胞が壊れていて、インスリンが作れません。そのため、ライフスタイルを原因とする2型と異なり、1型は子供のときに発症しやすく、さらに運動や食事による療法がほとんど効かず、インスリンによる対処療法しかありません。今回、幹細胞からβ細胞を作り出すことに成功しました。

1型糖尿病患者でなぜβ細胞が破壊されるのか不明な部分もありますが、免疫機構がβ細胞を破壊してしまう、自己免疫疾患の一種であると考えられています。以前から機能的なβ細胞をES細胞などから作製する研究は行われてきましたが、β細胞の前駆体を作りその後分化させる方法で、機能的なβ細胞を作るのは時間とお金がかかるうえ、前駆体からの分化効率も低い方法でした。今回は、ダイレクトにES細胞等からβ細胞を作る方法です。その方法の詳細は省きますが、5種類の培地と11個の化学因子を加えるなど非常に複雑なものです。出来上がった細胞は形態や様々な特徴が普通のβ細胞と非常に良く似ていました。作製したβ細胞を高血糖マウスに移植すると、急速にグルコース値が下がったそうです。

ただ、1型糖尿病の特徴である免疫系によるβ細胞への攻撃を防げるわけではありません。自身のiPS細胞からβ細胞を作って移植すれば免疫系の攻撃対象となるし、他人由来のES細胞から作れば非自己と認識されると思われます。ただ、どうして自身の免疫系が攻撃するかという研究に使えるかもしれません。

元の論文
Generation of Functional Human Pancreatic β Cells In Vitro
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テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

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