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難聴マウスを治す

ヘビーメタルやハードロックのファンに朗報です。大音量の音を聞き続けたことによって聴力がおちたマウスを治すことに成功しました。ただし、遺伝子工学的な手法を使ったものですので、実際に臨床の場での治療はまだまだ先ですが。

そもそもなぜ、大きな音を聞き続けると聴力が落ちるのでしょうか。人が音を感じるまでの経路は

鼓膜が振動→3つの耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)が振動→うずまき管のリンパ液に波動がおこり、うずまき管の基底板が振動→有毛細胞その振動を感知し、聴神経の蝸牛神経に伝える→神経を通って脳へ

となっています。しかし、大音量の音を聞くと有毛細胞という毛のような形をした細胞が傷つき、音を感知できなくなってしますのです。鳥とかだと傷ついても勝手に治るのですが、ヒトの場合治りません。そこで、これを解決するために今回注目したのはNT3 (Neutrophin-3)というタンパク質。このタンパク質は有毛細胞から脳へシグナルを伝達する際に、その間にあるリボンシナプスという構造を通るのをサポートしています。そこでNT3を難聴マウスで遺伝子工学的に発現させたところ、コントロールよりも聴力が回復したそうです。

同じタンパク質がヒトにもあるため、おそらくNT3を発現させるというのは人でも有効な戦略だと思います。もっと手軽に薬などでNT3の発現を誘導できると良いですね。
NIHL-FS-Stereocilia.jpg
(有毛細胞。画像元はこちら)
元の論文
Neurotrophin-3 regulates ribbon synapse density in the cochlea and induces synapse regeneration after acoustic trauma
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