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科学における性差

日本は男尊女卑だとし、男女差別を無くそうという運動があり、雇用機会均等法などに代表されるように法的にも男女平等に扱うように規定されるようになりました。しかし、一般に言われることですが、理系学部、特に数学科や物理学科では女性の割合が少ないです。これは果たして性差別があるからなのでしょうか、それともうまれもった能力が違うのでしょうか。もし、生まれ持った才能の違いがあるとしたら、理系的な才能を求められる職種では、優秀な女性が育ちにくく、均等に雇用機会を与えても女性が採用されにくくなる、ということになります。昔から、男女間の能力に差があると考えている人は多いですが、これを示す客観的な証拠を示した人はいませんでした。今回、男女差に先天的な「理系の才能」の差があり、学部・学科での男女比の差を生み出していることを示す報告がされました。

今回の研究では、30種の学部で、2011年にアメリカで博士号を取得した人と、大学院生、ポスドク、教授などを比較しました。ここでは、男女間に本質的なさがあるという仮説以外にも、男女間で働く時間が違うという仮説や、そもそもの男女比、情熱、勤勉さなどに起因するという仮説も立て、検証しました。結果、生まれ持った才能が必要なとなる分野ほど、女性の比率やPhDの取得率が低いことが分かりました。
結論としては数学や物理のような、努力で得られないようなある種の才能が必要な学部ほど女性の割合が低くなる原因として、女性はそのような能力を持たない(あるいは能力はあるが認められない)と考えるのがもっとも良く説明できるということでした。

もちろん、ほんとうに数学や物理には才能が必要かなどの批判はあります。また、裏を返せば、女性の割合が高い学部で必要となる能力は、男の人は持たない傾向があるといえます。
過去にはハーバード大学学長を務めていたローレンス・サマーズという人が、2005年に女性が統計的にみて数学と科学の最高レベルでの研究に適していないとした発言をし、批判を受けて学長を辞任にまで追い込まれました。しかし、今回の結果が示す限り、この意見は間違いではないということになります。(もちろん平均的な男の人よりも数学的な能力が高い女性もいるし、優秀な科学者の女性もいるので表現がよろしくないかもしれませんが。)今、色々な分野で、女性管理職等を増やせという意見があります。しかし、その職に求められる能力を良く考えずに、女性の割合を画一的に決めてしまうのは、組織にとってマイナスになるのかもしれません。個人的には男女間に性差があるということと、性差別をするということは別問題として取り扱わなければならないと思います。

最後に、この論文に対して不快に思う女性もいるかと思いますが、この論文の第一著者は女性であることも付け加えておきます。

元の論文
Expectations of brilliance underlie gender distributions across academic disciplines
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