スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ストレスが心臓に来るわけはミトコンドリアにある

皆さんが経験したことあるかは分かりませんが、強いストレスを受けると心臓にその影響が顕著に出て、動悸が激しくなるなどの症状が出てきます。では、ストレスは本来脳で感じるものなのに、心臓に負担がかかる理由はなぜなのでしょうか。今回その分子レベルでのメカニズムが明らかになってきました。

運動をしているときだけでなく、恐怖などのストレスを感じると、これに反応して「戦うか、逃げるか」の二者択一を自分に迫り、心拍が早くなり、高い代謝が必要となります。今回、エネルギーを産生する細胞小器官であるミトコンドリアに注目しました。ミトコンドリアは膜が二重になっているのですが、その内膜にカルシウムイオンの輸送に関与するミトコンドリアカルシウム単一輸送体(MCU)というのものが存在しています。正常なマウスも、MCUの異常なマウス(KOではなく、ドミナントネガティブを使用)も、安静時の心拍数が正常です。しかし、拘束状態に置くなどのストレスを与えると、正常なマウスは心拍が速くなるのに対し、MCU異常マウスは心拍数が通常のマウスほど増加しないという結果でした。

現在用いられている心拍数を抑えるための薬には、安静時心拍数も下げてしまうという効果があり、問題になっています。もし、MCUを標的とする治療法が確立すれば、安静時心拍数に影響を及ぼさずに異常な心拍数増加を抑えることができる、より有益なものとなると考えられます。もちろん一番良いのは過剰なストレスがかからないようにすることです。でもなかなか難しいんですけどね。

元の論文
The mitochondrial uniporter controls fight or flight heart rate increases

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。