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体臭は裁判での判断材料になりうるか

突然ですが、「香水 ある人殺しの物語」という本をご存知でしょうか。今から約30年前にドイツで書かれた本で、当時大ヒットし、2006年には映画化もされたそうです。この本のはにおいをメインテーマにした珍しいストーリーで、主人公のグルヌイユは生まれながらにしてどんなにおいも嗅ぎ分ける超人的な嗅覚を持っており、そのにおいを決して忘れないという人でした。ある日、町で出会った美しい女性の体臭に惹きつけられ、そのにおいを我が物にしようと次々と殺人に手を染めていくというものです。私たちはグルヌイユほどではなくても、意外と優れた嗅覚を持っているかもしれないという報告がありました。

グルヌイユは全く体臭の無い人間としてかかれていましたが、通常人は誰でも体臭を持っており、指紋のように一人一人違っています。犯罪捜査などには訓練を受けた警察犬が、においを判断するために出てくることはご存知かと思います。今回は法廷などの場で人の目撃証言ならぬ「鼻」撃証言の考えを提唱し、その信頼性を調査しました。方法はあらかじめ20人分の体臭を集め、40人に残虐的な犯罪のビデオを見てもらいました。この際に20人分のサンプルのうち一つを嗅がせ、あとで20人分の体臭のサンプルからどのにおいだったか当ててもらうというものでした。結果、75%という高い確率で当てられたそうです。ものの研究では、目撃証言の信頼性を調べると、正答率が45-60%だったそうで、「鼻」撃証言のほうが信頼できるかもとのこと。

実際の犯罪被害者を用いて行ったものではありません。さらに今回の実験はポルトガルで行われており、被験者や体臭のサンプルも現地人であると思われます。欧米人に比べ日本人は体臭が少ないといわれているので、個人的には日本で今はまだ「鼻」撃証言を証拠として使うには懐疑的ではあります。でもカメラのように、においを記憶する装置が開発され、客観的な証拠となるようであれば信用できるのではと思う。グルヌイユは自分の体臭がない代わりに、自分で作った他人の体臭の香水を使いこなし、他人に成りすましたり、人の心をコントロールしていました。この本を読んだときはにおいでそこまで出来るはずが無いと思っていましたが、あながち間違いではないのかも。

元の論文
Nosewitness Identification: Effects of Negative Emotion

「香水 ある人殺しの物語」について歌った歌まであるので、参考までに乗せておきます。

ニルヴァーナ・Scentless Apprentice

ラムシュタイン・Du riechst so gut
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