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恋に落ちる時のスイッチ

情報元
Gene switches make prairie voles fall in love

去年発表された論文ですが、ちょっと興味深いので紹介します。今回の話はプレーリー・ハタネズミというネズミを使った実験ですが、もしかしたら好きな人がいるという人に役立つかもしれない情報ですので、参考までに読んでください。

プレーリー・ハタネズミというネズミは自然界では珍しく一夫一妻制をとっており、一度夫婦となったら基本的に他のハタネズミと交尾はしません。パートナーが見つかったプレーリー・ハタネズミの場合、オキシトシンとバソプレシンという神経伝達物質の受容体がまだ見つかっていないハタネズミよりも非常に多いことがわかっています。この2つの神経伝達物質は一夫一妻制に重要で、一夫一妻制をとっていない他の種類のネズミをオキシトシンとバソプレシンを大量に浴びせると、一夫一妻制をとるそうです。ではなぜ、オキシトシンとバソプレシンの受容体の量が急激に上がり、そのまま減らないのでしょうか。今回はこの疑問に答えるためのモノです。

今回、脳の側坐核(喜び、報酬にかかわるところ)にヒストン脱アセチル化酵素(DNAをぎゅっとコンパクトにし、遺伝子の発現を抑制するといわれている)の阻害剤を投与した(つまり、遺伝子が発現しやすくした)ところ、オキシトシンとバソプレシンの受容体が作られることが分かったそうです。結果ただ隣にいた、まだ交尾をしていない、隣にいた相手に心を許すようになったそうです。この現象はオキシトシンやバソプレシンの阻害剤で消えることから、ヒストンのアセチル化が起き、それによってオキシトシンとバソプレシンの受容体が作られることで特定のパートナーにだけ心を許すようになるということです。

今回の実験は一夫一妻制のネズミによるもので、一夫一妻制かどうかアヤシイ人間にも同じことが起きているとは限りません。でも恋に落ちた時に同様な反応が起き、倦怠期になるとまた戻ってしまうのかもしれません。この知識、悪用厳禁です。まあ人の脳にHDAC inhibitorを投与するなんて簡単にできることじゃないけど。ちなみに次回紹介しようと思いますが、一途なはずのプレーリー・ハタネズミのオスはお酒が入ると浮気をするそうです。皆さんもお酒にはくれぐれもご注意を。

元の論文
Histone deacetylase inhibitors facilitate partner preference formation in female prairie voles
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テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

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