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子供のころにハウスダストに曝されると喘息になりにくい

皆さんは体は丈夫なほうですか?疫学的には子供の環境が後々健康になりやすいかどうかを決めるのに重要で、汚い環境で育ったほうが将来的には健康になると言われています。ただ、なぜそうなるかが分かっていませんでした。今回、生まれてすぐのころにハウスダストに曝すことで、肺に微生物が住み着き、アレルゲンに対する耐性を獲得するということが分かりました。

この実験には生後3日、15日、60日のマウスを使いました。それぞれのマウスにハウスダストを浴びせかけると、生後3日のマウスは特に強い炎症反応を示します。この段階では、ハウスダストに曝された生後3日後のマウスは不健康な状態です。しかし、その後2週間ほどすると、肺の中の微生物が、プロテオバクテリアやフィルミクテスという種類からバクテロイデスという種類に変化していきます。それに伴い、アレルゲンに対する反応が収まっていき、誘導性Treg細胞という、免疫機能が過剰にならないようにしているT細胞も出現してきました(この細胞が出現したことでアレルゲンにないする反応が収まった)。このように子供のころに微生物を肺の中に住まわせなかった場合、大人になってもアレルゲンに対して強い反応を示してしまうということが明らかになりました。

さて、微生物による免疫機構としては腸内細菌と共に作る腸管免疫が良く知られています。昨年、クロストリジウム・ディフィシルという菌が引き起こす難治性の腹痛があるのですが、健康な人のウンチを患者に移植することで非常に良い結果が得られたという報告がありました。これは腸内細菌のバランスが良くなり、免疫力が上がるため治るのだろうと考えられています。そのため、もしかしたら肺の細菌のバランスをよくすることで治る肺の病気があるかもしれません。個人的には他人のウンチを自分に移植するのはいやだけど、肺の細菌ならまだましな気がする。

元の論文
Lung microbiota promotes tolerance to allergens in neonates via PD-L1
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テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

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